『新青年』昭和13年10月の「疑問符くらぶ」と題した奇譚集として発表された、阿部鞠哉名義の横溝作品。
大正末期の神戸を舞台にした掌編。
友人から送られた、舌を切られた鸚鵡の謎を調べてみたら、思わぬ犯罪に巻き込まれそうになった話。
掌編でありながら、結構、ダークな内容を描いている。今でなら、ノワールの掌編と言っても遜色のないような、救いのない話。
神戸付近の、ある層の人たちに、「住吉」に住む「私」が、鸚鵡を契機に出会う話といっても、いいかもしれない。
それにしても、
舌を切られた鸚鵡なんて、かわいそうに。
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